初期の管理方法

水質管理

 水槽が立ち上がっていないのですから、これから水槽はどんどんフグにとって危険な状態になってきます。

 ミドリフグが呼吸したり糞をして、それが毒に変わり、水槽内に溜まっていくのです。立ち上がっている水槽では、その毒を、比較的無害なものにバクテリアが分解していってくれます。具体的には、

 糞→アンモニア(猛毒)→亜硝酸塩(毒)→硝酸塩(微毒)

 これが熱帯魚飼育の基本なので、憶えられない場合はメモして貼っておきましょう。

 しかし、立ち上がっていない水槽ですから、毒は毒のまま蓄積されることになります。

 アンモニアは割とすぐに亜硝酸塩に変わります。しかし、亜硝酸塩はなかなか変わってくれません。というより、亜硝酸塩を比較的無毒な硝酸塩に変えてくれるバクテリアの繁殖が遅れるのです。そのまま放置すると高確率でフグは死んでしまうでしょう。

 アンモニア→亜硝酸塩、または亜硝酸塩→硝酸塩に変えてくれるバクテリアはそれぞれ違います。亜硝酸塩→硝酸塩のバクテリアが十分に繁殖するまでには、通常40日くらいかかるのです。しかし、フグがもう水槽に入っているのですから、それをただ待っているわけにはいきません。

 そこで、毎日水替えをします。水槽内の毒を外に出す意味です。あまり多く水を捨ててしまうと、バクテリアまで捨ててしまうことになります。1/5〜1/4くらいの量を替えるのが良いでしょう。

 水替えにはサイフォンホース(水替えホース)を使います。フグは水槽に入れたままでも大丈夫ですが、驚かせて飛び出させないようにしましょう。底の砂をまんべんなく吸い取って、ゴミや糞を掃除します。

 吸い取った分、新しい汽水を足すわけですが、大きなバケツに数日分を作り置くのが簡単です。そして、水替えごとに小さなバケツに足す分を移し、水温を合わせておくのがよいでしょう。水温を合わせるには、水槽とは別にオートヒーターを用意するのがラクです。

 水を足すときはゆっくり足した方が無難です。

 水替えをしても、溜まってしまった亜硝酸塩は簡単に消えるものではありません。そこで、バクテリアの素を毎日水槽に入れます。あまり効果がない場合も多いのですが、入れないよりは良いと思われます。水替えの後に毎日添加します。


※ これでもまだ、水槽が立ち上がるまでの40日間は、フグにとっては環境は良くありません。結局はフグ自身がこの環境に我慢できるかどうかということになります。


→ フグが苦しそうにしている場合。

 アンモニア、または亜硝酸塩の中毒が考えられます。

(1) とりあえず水替えをして様子を見ます。

(2) それでも回復しない様なら、新しい汽水をバケツに作って、そこにフグを隔離して救出して下さい。ただし、汽水は一晩ほどおいたものを使った方が無難です。

 バケツの中はフィルターがありませんから、「水作 水作エイトS 」や「水作スリムエイト」などの投げ込みフィルターを用意して使いましょう(エアポンプも必要です)。用意できない場合は、ブクブクだけでも大丈夫です。ただし、フグが生きられない水温にならない様、注意して下さい(必要があればヒーターも使うこと)。

 バケツの中の水は毎日全量を替えます。

 隔離中、本水槽は放置しますが、様子を見てフグを戻して下さい。

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